[ 韓国の世界遺産]

1.水原山城(スウォンサンソン)]
2.支石墓(コインドル)
3.朝鮮王陵(チョソンワンヌン)


1.水原山城(スウォンサンソン)]

ソウルから車・地下鉄で約1時間の京畿道(キョンギド)水原(スウォン)市。その中心部を取り囲むようにして建つ壮大な都城が「華城(ファソン)」です。朝鮮王朝後期の1794年、第22代王・正祖(チョンジョ)が政争により悲運の死を遂げた父を悼み、2年8カ月の歳月をかけて造り上げました。

華城の魅力はなんといってもその建築。建築史的にも高い価値を有する城郭としてユネスコ世界文化遺産に登録されています。当時盛んだった実学(現実生活に役立つ実用的な学問)を若くして究めた丁若鏞(チョン・ヤギョン)が朝鮮古来の築城法に加え、石とレンガの併用といった西洋の近代的な建築技法を清(中国)から導入・活用し、優れた機能性と建築美を兼ね備えた建築物となりました。

華城築城の立役者、丁若鏞と実学者たち

si2.jpg 拳重機

総面積130ha(東京ドーム約28個分)、城壁の全長は5.7kmにも至る華城。10年はかかると見られていたこの巨大な計画都市をわずか3年足らずで築き上げた影には、丁若鏞をはじめとする実学者たちの存在がありました。滑車やテコの原理を利用して重いものを持ち上げる現代のクレーン、「挙重機(コジュンギ)」を発明したり、実用的かつ画期的な工事手法をいくつも編み出しました。

華城西側エリアの見どころ

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西鋪樓(ソポル)

前方・左右から接近する敵や城壁づたいに侵入しようとする敵を防御できるよう、外側に突出する形で造られた雉城(チソン)。その雉城の上に建てられ軍事待機所のような役目を果たしたのが「鋪樓(ポル)」です。西鋪樓(ソポル)は西将台の南側に位置し、楼閣に設けられた板門には弓を発射したり敵の様子を見張ったりするための穴が空けられています。

孝園の鐘

口径約2m、高さ約4m、総重量は12.5トンに達する大型の鐘が「孝園の鐘(ヒョウォネチョンガッ)」です。正祖の孝の精神を称えるとともに、家庭と国の平安を祈願するために造られました。願い事をしながら3回鐘を打つと願いが叶うと言われています。2名以下、3回打鐘1,000ウォン。

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西弩台(ソノデ)

西将台の後ろにある西弩台(ソノデ)は、レンガ造りの8角形をした防御施設。弓の一種である製弓(矢を連続発射できる武器)を射る場所として造られました。西弩台に上ると城の西側を見下ろすことができるため、城外の敵の動きを味方に告げる機能もありました。

西将台(ソジャンデ)

将台とは将官が軍事を総指揮する場所で、華城には東西に1つずつあります。「華城将台」とも言われる西将台(ソジャンデ)は、四方を見下ろしながら指揮できるよう西側で最も高い場所に建てられています。2階建て構造で優れた建築美にも注目。また水原ワールドカップ競技場や華西門も眺められ、景色も抜群です。

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華西門(宝物403号)

華城の西側の大門。東の蒼龍門とほぼ同じ規模と構造をしており、アーチ型の積石の上に建っています。門の正面にはレンガで築かれた半月型の甕城(おうじょう、城門を守るための小さな城)を設け、防御効果を2倍に強化しています。

華城行宮の主な見どころ

行宮(ヘングン)とは、王が地方への行幸の際に宿泊した臨時の宿のこと。正祖は父の墓地を水原に移すにあたり、ソウルからの重要な経由地にいくつかの行宮を設置しましたが、華城行宮はその中でも規模や機能面で最も秀でたものと言われています。正祖は11年間に12回、水原への墓参りを行いました。また、華城行宮はイ・ヨンエ主演の人気ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」のロケ地としても有名です。

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新豊樓(シンポル)

華城行宮の正門、新豊樓(シンポル)は1790年に建てられました。1795年にはこの新豊樓の前で正祖がじきじきに華城内の百姓たちに米や粥を分け与えたそう。

奉寿堂(ポンスダン)

華城行宮の正殿にあたる奉寿堂(ポンスダン)は1789年に建てられました。1785年に正祖が母・恵慶宮(ヘギョングン)の還暦祝いの宴を盛大に開催した場所でもあります。日本植民地時代に破壊されましたが1997年に復元されています。

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福内堂(ポンネダン)

福内堂(ポンネダン)は正祖が華城を訪れた際に滞在した場所で、1794年に完成。

中央門(チュンアンムン)

中央門(チュンアンムン)は正殿の奉寿堂を敵から防御するために設けられた門。中央・左右の門からなり、1790年に完成しました

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長楽堂(チャンラッタン)

1794年に完成した長楽堂(チャンラッタン)は、翌年の行幸の際に恵慶宮の寝殿として使用された建物です。

・問合せ先 :

+82-31-251-4435

・ホームページ :

http://hs.suwon.ne.kr (韓国語、英語、日本語、中国語)

・住所(日本語):

京畿道(キョンギド) 水原(スウォン)市 長安区(チャンアング) 錬武洞(ヨンムドン) 190
(경기도 수원시 장안구 연무동 190)

・観覧時間:

3月~10月9:00~18:00、11月~2月9:00~17:00

・料金:

水原華城:大人1,000ウォン、中高生700ウォン、小学生500ウォン
華城行宮:大人1,500ウォン、中高生1,000ウォン、小学生700ウォン

・休日:

年中無休

・日本語:

一部スタッフ可能(日本語パンフレットあり)

・日本語無料ガイド:

あり(12時を除く10:00~17:00<12~2月は16:00>の毎時定刻、担当者不在の場合は行われない)

・バリアフリー施設:

車椅子対応トイレ

2. 支石墓(コインドル)

(2000年登録) | 全羅北道高敞郡、全羅南道和順郡、仁川広域市江華郡一帯

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韓国には全国に約30,000基近い支石墓が分布していると言われ、そのうち世界遺産に登録された高敞(コチャン)、和順(ファスン)、江華(カンファ)の支石墓群はその密集度合い、多様性から支石墓の形成と発展過程を究明する重要な遺跡となっています。

-高敞支石墓群:全羅北道高敞郡の竹林里と道山里一帯、梅山村を中心に東西約1,764mにわたり442基が分布。
-和順支石墓群:全羅南道和順郡の道谷面孝山里と春陽面大薪里一帯の渓谷に従い、約10キロにわたり500基余りが分布。
-江華支石墓群:仁川広域市江華郡富近里、三巨里、鰲上里などの地域に、高麗山の裾野に従い約120基が分布。

3. 朝鮮王陵(チョソンワンヌン)

(2009年登録) 首都圏地域及び江原道、京畿道、北朝鮮・開城一帯

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 2009年6月にユネスコ世界文化遺産に登録された、「朝鮮王陵(チョソンワンヌン)」40基。1392年から518年間続いた朝鮮王朝の歴代王の墓です。ソウル近隣地域を中心に40基が点在、世界遺産からは除外されましたが、北朝鮮にも2基があります。遺跡としての価値に加え、祭礼が現在でも行われている点、詳細な記録物が残っている点などが評価されています。

 

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<分布図内の朝鮮王陵>

1.長陵(1) 2.章陵(1) 
3.坡州三陵(3) 4.西三陵(3) 
5.西五陵(5)  6.温陵(1) 
7.貞陵(1) 8.泰陵・康陵(2) 
9.ウィ陵(1) 10.宣陵・靖陵(2) 
11.ホン陵・仁陵(2) 12.東九陵(9) 
13.光陵(1) 14.思陵(1) 
15.洪陵・裕陵(2) 
16.隆陵・健陵(2) 
17.英陵・寧陵(2) 18.荘陵(1)
※1つの場所に複数の陵が集まっている場合がある。( )内は実際の陵の数。

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